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# 中国 # ロシア

習近平とプーチンの「独裁化」でこれから起きる「悲惨シナリオ」の中身

殺害、粛清、監視、秘密警察…

独裁色を強める「ロシア・中国」

プーチンのロシア、習近平の中国が、ますます独裁の傾向を強めている。

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緊密に結びつくグローバル世界に、こういうガン細胞のように異質なメカニズムが拡がるのは、憂慮すべきことだ。独裁体制とはどういうものなのか。独裁体制にはどんなまずい点があるか。歴史をひもとき、独裁についておさらいをしてみよう。

ナチス・ドイツはどんな独裁政権だったか。

第一次世界大戦で敗れたドイツは、議会制民主主義の憲法をもった共和国となった。ワイマール共和国とよばれる。ナチス(国家社会主義ドイツ労働者党)が総選挙で第一党となり、党首のヒトラーが首相に就任した。

最初にやったことは、国会議事堂に火をつけて共産主義者のせいにし、非合法化したことだった。一夜にして、共産主義の勢力は一掃された。戦後のドイツは混乱をきわめ、右翼のナチスと左翼の社会民主党(ドイツの共産党のこと)が活発に活動していた。共産主義革命が起こるかも、と思った人びとが多かった。

ナチスを支持したのは、どういう人びとか。

 

第一に資本家、財界だった。

ナチスは問題があるが、共産主義になったら大変だ。だからナチスを支持しよう。

第二に、俸給生活の中産階級だった。

インフレ下で、日払いのブルーカラーは物価につれて賃金もあがるのでまだ何とかなる。月給が決まっているホワイトカラーは、絶望に苦しみ、強力なリーダーを待望するのだ。