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また独裁強化、習近平とプーチンの「ヤバい狙い」と「世界への影響」

全体主義と化す危険性が出てきた
橋爪 大三郎 プロフィール

二期10年の縛りが外れた習近平

2018年3月の全国人民代表大会は、国家主席・副主席の任期を、2期10年とする制限を撤廃した。習近平は、2022年に退かないで、ひき続き最高指導者としてとどまるつもりなのではないか、とみられる。

〔photo〕gettyimages

中国の憲法は、中国共産党が国家を指導する、と定めている。権力の基盤は、憲法の外側にある。

では、共産党を誰が指導するのか。党の規約によれば、全国代表大会や中央委員会や政治局常務委員会や……があって、選挙によってそれぞれを選出することになっている。実際には党中央が、党の人事をコントロールしていることは誰もが知っている。党中央が共産党を指導する。党中央は、誰にも指導されない。

中国はもともと、憲法を改正しなくても、最初から独裁である。今回、二期10年の縛りが外れた。ますます独裁の傾向が強まることになる。

 

ロシアには、共産党がない。権力の基盤は、憲法である。そこで、独裁体制を敷こうと思えば、憲法をいじくる必要があるのだ。

中国とロシアと。国際社会の巨大な存在であるこの両大国が、独裁へのもう一歩を踏み出した。これは、見過ごせない影響を世界に及ぼす。