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また独裁強化、習近平とプーチンの「ヤバい狙い」と「世界への影響」

全体主義と化す危険性が出てきた
橋爪 大三郎 プロフィール

プーチンの権力維持

憲法改正のなかみからみると、プーチンは別の誰かを大統領にする気のようだ。そこで大統領を操縦しやすいように、権限を減らした。首相と内閣は、議会が選出することになった。

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国家評議会も格が上がった。国家評議会は2000年の大統領令で設けられた、大統領の諮問機関だった。国家の重要事項を審議したり、連邦の政治課題を調整したりする。プーチンは、国家評議会を足場に、権力を握るのではという見方もある。

2000年から二期8年大統領をつとめ、そのあと大統領の座を譲り渡して首相となった。2012年からは再び任期6年の大統領をつとめ、いま二期目だ。前回の例もあるので、なにか政治の実権を手放さない手を打つだろう。どんな手を打ってくるのか、もうしばらくしないとわからない。

独裁強める習近平

プーチンと並んで、独裁体制を強めているのが習近平だ。

 

習近平は、2012年11月に中国共産党総書記、党中央軍事委員会主席に選ばれ、中国トップの座についた。トップは二期10年で交替するのが、鄧小平の定めたルールだ。

江沢民も胡錦濤も、このルールに従った。この慣例によれば、5年経った2017年の党大会で、若い世代の幹部を政治局常務委員に抜擢し、後継者として経験を積ませなければならない。

けれども習近平は、それをしなかった。ますます腹心で、周囲を固めている。党規約を改正し、「習近平による新時代の中国の特色ある社会主義思想」を明記して、毛沢東や鄧小平に並ぶ権威を誇示している。