同行者が言い当てられて
身を乗り出した占い師

木内 中瀬さんは、これまで特に印象に残っている占い師はいますか。

中瀬 そのお話ならいくらでもできますよ。もうだいぶ前になりますが、ある作家の方から、韓国の巫堂(ムーダン)占いを体験してきてほしいといわれ、同僚のYくんと、その先生のとことに行ってみたんです。Yくんは占いにはまったく興味がなかったのですが、その日は空いているから付き合うよと言ってくれて。マンションの一室を訪ねると作務衣を着た先生が出てきて、Yくんを見て開口一番、「なぜあなたは今、ここにいるのか? 本当なら今ここにいないはずなのに」と言うんですよ。Yくんはかなり驚いたようで、実は昨日から仕事でアメリカに行くはずだったのだけど、その仕事が先週急に流れて、今日ここに来たのだと話していました。すると、先生は「そうだろう、気が外国になっている。まあ、あがりなさい」と。つかみはばっちりですよね。

私は当時付き合っていた、(小説家の故)白川道とのことを診てもらいました。白川の誕生日を伝えると、先生は目をつむり、「その方は43歳から46歳まで、大変暗いところにいた」と言うんです。それ、ちょうど白川が刑務所に入っていた時期なんですよ! 

撮影/杉山和行
中瀬ゆかり(なかせ・ゆかり)1964年和歌山県生まれ。奈良女子大学英文学科卒業後、新潮社に入社。『新潮45』編集長、『週刊新潮』部長職編集委員などを経て、2018年5月現在は出版部部長。事実婚をしていた作家の白川道氏は2015年69歳で他界された。『5時に夢中!』(TOKYO MX)には番組開始初期からレギュラー出演。他にも、『とくダネ!』(フジテレビ)などにコメンテーターとして出演している。

木内 すごい! 年齢もあっているんですね。

中瀬 そう。Yくんが当時、付き合っていた彼女が1歳年上の外国人であることも的中させました。すると、すっかり前のめりになったYくんが、「僕、マンションを購入しようと思っているんですが、いつがいいでしょうか」って、「そうだねえ、今年の9月か10月がいいね」「なぜですか」「なぜなら今は金利が低いから」。それ、占いじゃないんじゃないかと、大爆笑しました。ただ、その先生はすごかったです、本当に。