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新型コロナ、安倍政権の「緊急事態宣言」は危険か、それとも正しいか

感染拡大と政局の連立方程式を解く
※本記事は『佐藤優直伝「インテリジェンスの教室」』に収録している文化放送「くにまるジャパン極」の放送内容(2020年3月6日)の一部抜粋です。野村邦丸氏は番組パーソナリティです。

今井尚哉は「総理の腰巾着」か

邦丸:新型コロナウイルスによる全国の小学校・中学校・高校の一斉休校という決断、伝えられているところでは安倍総理大臣と総理補佐官の今井尚哉さんが2人で決めたと。菅官房長官や萩生田文科大臣、加藤厚労大臣などは遅れて知った。そうとう安倍さんは焦っているんじゃないかとも言われているんですが、佐藤さんの見方はちょっと違う。

佐藤:違いますね。まず、この今井尚哉さんっていう人ですが、言われているような「安倍さんの腰巾着」ではないと思うんです。

邦丸:ほう。

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佐藤:彼は民主党政権のときにはエネルギー庁次長で、むしろエネルギー政策、原発再稼働のほうの人なんですけど、それに向けて、当時民主党のなかで同じ考えの人たちと一生懸命やっていた。あまり特定の政権と癒着するようなタイプじゃないんですね。そういう点で、あの人は国家主義者です。

邦丸:国家主義者?

 

佐藤:要するに、日本国家を第一に考える。だから、彼のアタマのなかにおいては「民主的な選挙によって選出された議員が国会で選んだ内閣総理大臣、これを全力を挙げて支える」と、そんな感覚だと思うんですね。国家安全保障局長の北村滋さんもそういう発想です。この2人はすごく似ています。

邦丸:なるほど。