2020.03.13

関西の伝説『探偵!ナイトスクープ』は、なぜ東京で支持されないのか

キーワードは「合理性」
高堀 冬彦 プロフィール

私とレンジでゆで卵を作ってもらえないでしょうか

ある大学生からの依頼の趣旨はこうだった。

「最近とても奇妙な体験をした友達がいます。電子レンジでゆで卵をつくり、殻を剥いて食べようと、ゆで卵をかじった瞬間に卵が爆発したそうです。私とレンジでゆで卵を作ってもらえないでしょうか」(ある大学生の依頼)

さっそく探偵の一人、桂小枝(64)が大学生宅を訪ね、生卵をレンジで加熱したところ、見事にゆで卵が出来上がったかのように見えた。ところが、食べ始めた途端、大爆発・・・。

大学生は吹っ飛び、小枝ものけぞった。リアクション芸という言葉がまだないころだが、最高の反応だった。DVD等で見直すと、腹を抱えて笑うこと請け合いである。

この放送により、関西では「電子レンジで生卵をチンするとヤバイ」という認識が広まったとまことしやかに言われている。番組側は放送中から繰り返し「絶対にマネしないでください」とテロップを入れた。

「爆発卵なんて、くだらない」と思われる方もいるだろう。だが、愉快な話ばかりではない。2001年4月6日放送の「車椅子の旅」は放送時から大反響を呼び、同年の日本民間放送連盟賞最優秀賞を受けた。

 

依頼内容はの概要はこうだった。

「14歳の娘は障がい者で、車椅子に乗っていますが、大阪の家から四国の愛媛に住むおばあちゃんの家まで1人で行ってみたいと言っています。母親の私が付いて行くと、世話をしてしまいそうなので、探偵さん、娘の一人旅を見守ってください」(ある母親の依頼)

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