# ケンタッキー

ケンタッキー、驚異のV字回復を生んだ「500円ランチ」の奇跡

“ハレの日”イメージを捨てて大成功
永田 雅乙 プロフィール

常に冷静だったからこそ

また同社は、日本のチェーン企業で「ドライブスルー」を導入した最初の企業でもあるように、また早々にデリバリーサービスを促進したように、「テイクアウト」に強い業態である。

その中で、店内利用やレストランとしてのクオリティーを証明することにもなった「食べ放題」業態も未だに人気と話題を集めている。

Photo by GettyImages

V字回復と話題となる同社は、伸び悩みの前兆から備えていたことがわかる。そして2014年から数年の落ち込み期には原点に立ち返り、顧客の声と課題をキャッチし既に次への変化を起こしだしていたのだ。

そして、しっかりと2018年下期からは手応えを感じると共に冷静に次なる一手を打ち続けた。2019年あたりからは急成長した外食企業が苦難に陥っているニュースが続いている中で、同社の「在り方」は非常に勉強になることが多い。

とはいえ、今後まだまだ予測される課題は多い。他の外食チェーンがそうであるように、人材難、原材料の高騰、AIやIOTなどを活用したオペレーション対応に加え、代替肉など次の食の在り方へのチャレンジなども今後試されることになるだろう。

 

もはや、ただの店舗数、事業規模の追求の時代は終わりを迎えている。特に大企業は、変化を厭わず失敗を恐れず挑戦をし続けなければ未来はない。

そんな中で日本で50年の歴史のあるケンタッキーのさらなる成長の流れには、業種関係なく学びが多く含まれているに違いない。