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ケンタッキー、驚異のV字回復を生んだ「500円ランチ」の奇跡

“ハレの日”イメージを捨てて大成功
永田 雅乙 プロフィール

“安くて美味しい”500円ランチ

「ハレの日」から「日常利用」への転換を目指したケンタッキーはが打ち出した施策の例は、以下の通りである。

(1)時間限定販売の「500円ランチ」の導入
(2)単品価格よりお得な「1000円パック」、「1500円パック」の採用
(3)CMなどマーケティング手法の見直し(女優の高畑充希さんを起用した「今日、ケンタッキーにしない?」というキャッチコピーを用いた宣伝など)
(画像:日本ケンタッキー・フライド・チキン株式会社)

特に当初は期間限定で販売され、後にレギュラー化された「500円ランチ」のインパクトと貢献は強い。「高い」というイメージを払拭しただけではなく、同社の看板メニュー「オリジナルチキン」が改めて“美味しい”商品であるという訴求に効果があった

「500円ランチ」期間外でも集客は戻り、確実にケンタッキーの「日常利用」という目的を達成していくこととなる。その手応えに次々と更なる施策でプラス効果を生んでいった。

 

「1000円パック」・「1500円パック」の導入は、安売りモデルではない施策と自信とも捉えることができる。通常「500円ランチ」での成功を受けての次なる一手もまた、価格訴求ものになりがちだが、この1000円、1500円というプライス設定はブランドイメージ維持と冷静な経営判断を感じる

恥ずかしながら、筆者がもし同社のコンサルタントであれば、セコく感じるかもしれないが、980円、1480円に設定してしまいそうになる(笑)。おそらく、「ケンタッキーの日常利用」が浸透していく中で、プライスではない評価を同社が率直に感じたのであろう。