2020.03.24
# 新型コロナウイルス # 医療 # 健康

誤情報だらけ!新型コロナ「マヌカハニーも納豆も『効く根拠』はない」

消費者庁も異例の注意喚起を始めた…!
松永 和紀 プロフィール

「免疫力」という言葉に気をつけろ

それにしても、私が気になるのは「免疫力」という言葉。前述のテレビ番組でも、しばしば登場しましたし、さまざまなメディアで使われています。

免疫は、体内に侵入しようとする細菌やウイルスなどの異物を攻撃し排除し、自らの体を守る仕組みですが、多種類の細胞がかかわり複雑に連動して動いています。特定の食べ物でいちじるしく変わるような単純なシステムではありません。

しかも、免疫は必ずしも活発化させればよいものではありません。免疫の過剰反応がアレルギーであり、免疫系が過剰に働き自らを攻撃してしまう「自己免疫疾患」に苦しむ人も大勢います。「免疫力」という言葉は医学上の定義がないので、私の見る限り、医療関係者は使わないようになってきています。

対策は、当たり前の「バランス良く食べる」こと

では、私たちは今、どのような食事をとるべきなのか?

新型コロナウイルス予防に向けて、WHOをはじめとする国際機関、各国の公的機関も揃って伝えようとしているのは、バランスのよい食事や睡眠による体調管理と、濃厚接触の機会を減らす対策です。

特定の食品を、根拠が薄いままもてはやすのは、大きなリスクをもたらす可能性もあります。たとえば、納豆は体に悪いわけではないし、念のために食べておけばよいだろう、という考え方をとったとします。

 

念のためのヨーグルト、念のためのお茶……。その代わりに、なにを食べなくなるのでしょうか? 胃袋の大きさは急には変わらないので、なにかを積極的に食べると、必ずなにかの摂取が減ります。ほかの食品から得られる栄養素の不足にはつながらないでしょうか? 

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