Andrew Rich
# 子育て

未曽有のコロナ・パンデミック、わが子に「つらい現実」を教える方法

逆境こそ「メンタルが強い子」を育てる
WHOがついにパンデミック宣言を出した新型コロナウイルスの感染拡大。日本では一斉休校、イベントの自粛、株価の急落などが立て続けに起こり、先行きの不透明な中で閉塞感が広がっている。3月はまた、東日本大震災、地下鉄サリン事件をはじめとする日本にとって「つらい記憶」の多い時期。いま、親はわが子に何を語るべきか――『メンタルが強い子どもに育てる13の習慣』著者で、気鋭のサイコセラピスト、エイミー・モーリンは「子どもに見せていいニュース・避けるべきニュース」があると言う――。

悪いニュースは子どもに聞かせないほうがいい?

数年前、『ワシントン・ポスト』紙の論説ページに、「親は世界の大惨事を、子どもとどう議論すべきか?」という記事が載った。そこには、世界の出来事から8歳の娘を守ろうとした、ある母親の試みが記されていた。この記事を書いたサラ・マラニス・バンダー・シャーフは言う。

「私は新聞を隠して、テレビを消して、ラジオも聴かなかった。悪い出来事の存在を、娘に知らせたくなかったから」と――。

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ところがある日、娘がテレビを観てしまい、マレーシア航空370便の話を聞いた。そう、飛行機が北京に向かう途中で、消えてしまった事件だ。娘に事件について尋ねられたサラは、説明せざるを得なかった。

「娘を包んだつもりでいた保護膜が永遠に破れてしまったわ。縫い合わせることもできないし、私が膜をこしらえてた、とバレちゃった」

 

世の中には悪いこともある、と一度も警告されなかった子どもは、虹と子犬でいっぱいの世界から、邪悪なものも存在する世界へと一気に突き落とされる。

このギャップは大きい。