神戸「教員いじめ・暴行事件」、加害者たちは今何をしているのか

教壇に立てないのは“極刑”かもしれない
秋山 謙一郎 プロフィール

神戸市職員たちの不満

この女性教諭と男性教諭への待遇に不満の声を上げる人がいる。事務系職種で採用された神戸市職員たちだ。彼らの言い分はこうである。

学校教育現場、役所でいえば出先機関で問題を起こした者が、エリートコースともいえる本庁や教育委員会へと異動。しかも事務職へと配置換えとなり、雇用も保証されことは、かえって本人(加害教諭ら)にとって利益になっていやしないか、これでは市民からの理解は得られないだろう、というものだ。

ましてや市教委事務局は、神戸の観光スポットとしてもしられるJR神戸駅近くのハーバーランドにある。職場では処分された教諭として色眼鏡で見られ、同僚にも恵まれないかもしれない。

しかし本人たちが開き直れば、与えられた仕事を適度にこなし、日々、観光地にある職場に通い、アフターファイブを楽しむ――そんなのんびりとした公務員生活を送ることもできるのだ。

市教委のある神戸ハーバーランドには、映画館にレストラン、ショッピングモールもすぐそこにある。交通アクセスもよく、恵まれた職場環境だ。世間を騒がせた者への左遷先としては、違和感は拭えない。

「学校の先生になる人は、子どもたちの前に立つことが夢なんです。だから教諭職の方が、教育委員会に異動になると、あまり元気がない。実際、(処分された)2人の先生方も、教壇に復帰する目途は立っていません。それだけでも彼らに取っては重い処分のはずです」(市教委)

 

先月末、懲戒処分発表後の記者会見時、女性教諭と男性教諭については、市教委による研修が行われ、将来的に、教壇に復帰する可能性があるとした。市民の間では、その研修の費用の出所は税金ではないのかとの不満の声もある。

「外部から誰か講師を呼んできて、ということはありません。教育委員会で行います」

たしかに研修に費用はかからないかもしれない。しかし、市教委の職員の誰かが研修を行うのだ。これは本来行わなくてもいいものである。税金で賄われている公務員に職務を強いるのだ。

やはり神戸市、ひいては神戸市民が、女性教諭と男性教諭の、「職場復帰に向けての反省のための研修」の費用を負担していることになりやしないだろうか。