プラスチックごみや過剰漁獲、海には問題が山積しています。世界でたった一つの海だからこそ、美しく変えたいという思いは万国共通。各国が取り組む、海のための活動を紹介します。今回は、ドイツに本社を置く「adidas(アディダス)」の取り組みを解説します。

海からのエコなアイテムで、
環境の時代を牽引

これまで様々な場面において、地球環境の保全を視野に入れた活動にいち早く取り組んできた〈アディダス〉直営店には製品のランニングシューズやトレーニングウエアをリサイクルする回収箱が当然のように設置されているほか、2012年には、水を使わない染色方法の「ドライダイ」を採用することで汚水の減量に成功

アッパーの一部に圧縮加工を施し、抜群のフィット感に。廃棄プラスチックから製造した糸を部分的に採用。アルファバウンス+ラン パーレイ W ¥10789/アディダスグループお客様窓口☎0570-033-033

また、多くのグローバル企業の主導のもと、国際的に持続可能な方法で生産された綿花だと認定された「ベター・コットン」を積極的に導入している。さらに、そういった製品の製造過程における大きな変革とともに、本社を置くドイツをはじめ、日本を含む世界に75カ所あるオフィスでは、ペットボトルなどプラスチック製ボトルの使用を禁止することで、スタッフ個人レベルの意識の持ち方にも注意を促しているという。

海へのプラスチックごみの流入を防ぎ、環境の美しさを保つことを目的に活動をする〈Parley for the Oceans〉。

そんな背景のなかで、いま深刻な環境問題だとして力を注ぐのが海洋汚染問題である。アディダス・ランニング・ジェネラルマネジャーのアルベルト・ウンシーニ・マンガネリ氏は言う。

「私たちが直面している海洋プラスチック危機は、ますます切迫した課題となっています。毎分、トラック1台分ものプラスチックごみが海に流れ出しており、2050年には世界の海に漂う海洋プラスチックの量が魚の量を上回る可能性があるというのです。私たちは日々プラスチックを使って捨てることで、この問題に影響を及ぼしています。今こそ、行動を起こさなければなりません」