# 日本株 # 新型コロナウイルス

「スタートアップ業界」をコロナ直撃! 資金調達バブルは終わる…?

ベンチャーキャピタルの真価が問われる
秋山 友紀 プロフィール

身の丈以上のキャッシュ

ソフトバンクのビジョンファンドが大型のファンドを組成したり、今まで非上場株をやっていなかったファンドが非上場株投資を始めたりというニュースを耳にすることも多かったと思います。

〔photo〕gettyimages

これらの大型ファンドは、上場の近いレイターステージの企業への投資をメインとすることが多いのですが、私がお手伝いをしているシードからアーリーステージの投資では、大企業によるコーポレート・ベンチャー・キャピタル (CVC)の存在感が増していると感じます。

CVCとは、事業会社が、本業とのシナジーや新規事業開拓のためにベンチャー企業に投資をすることです。VCとの違いは色々とありますが、一つにバリュエーションに対する考え方の違いがあります。

VCは投資を本業としているので、投資リターンを最大化することが求められます。そのためには、いかに安く、もしくは正当な株価で出資をするかということが大切になってきます。一方、CVCは、必ずしも投資リターンのみを求めて出資をするわけではありません。

投資リターンが出ないとしても、本業との協業により、本業の利益が伸びるのならば、それで良しとされる場合もあるのです。そのため、VCよりも高い株価でも投資を決めることがあります。

 

たとえばまだ売上のほとんどないスタートアップに、50億、60億という実態以上の評価額がつき、驚いたこともあります。高いバリュエーションがつくことが必ずしも悪いと言っているわけではありません。素晴らしいビジネスモデルと志を持つ優秀な経営者が早い段階でキャッシュを得ることで、様々な可能性が広がることもあると思います。

ただ、身の丈以上のキャッシュを得て、固定費をあげてしまった会社は、そこから苦労することは少なからずあります。