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「スタートアップ業界」をコロナ直撃! 資金調達バブルは終わる…?

ベンチャーキャピタルの真価が問われる
秋山 友紀 プロフィール

「適正な価格」で出資をする機会が生まれる

しかし、コロナにより、事業環境が悪化したとしても、それは一時的なもの。真に価値のある成長企業というものは、一時的な危機を乗り越えて成長していくものです。そして、VCにとっては、いまこそそのような企業に投資をするまたとない機会になり得るのです。

〔photo〕gettyimages

たとえば、今まではバリュエーションが高くて投資のできなかった企業に、適正な価格で出資をする機会に恵まれるかもしれませんし、もし周りが委縮してアクティビティが下がれば、よい案件に恵まれる機会が増えるかもしれません。過度に不安になる必要はなく、淡々と良い企業に適正な価格で出資をしてスタートアップを支援することが大切なのだと思います。

実際に、コロナによる不透明な状況を受けて、スタートアップとVC•エンジェル投資家をオンラインでつなぐ試みも出てきました。マネーフォワードのグループ会社であるマネーフォワードシンカ株式会社の金坂直哉氏がこの取り組みを発表し、たった数日間で私も含め35社のVCから賛同を得て、申し込み企業数も172社を超えたそうです。「このような状況だからこそ、スタートアップのサポートをしたい」と考えるVCが多いのは、本当に素晴らしいことだと思います。

スタートアップの資金調達に関わる最近の状況をお話すると、そもそも、このところは資金調達バブルで、スタートアップは比較的調達しやすい環境にありました。

 

M&A助言のレコフによると、非上場企業への投資は2019年に3717億円と、5年前に比べて6倍に拡大。各国の金融緩和・金余りが多くの資産価格を押し上げ、運用難により行き場を失ったお金は、スタートアップの世界にも流れてきているのです。