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税金が驚くほどムダに…大震災から9年、「復興予算流用問題」を問う

なぜ復興予算は復興以外に使われたのか

私たちの税金はどこへ?

私たちの税金はどのように使われているのだろうか?

納税者なら一度ならず考えてしまう疑問だ。どうせ税金として取られてしまうのならば、ちゃんと然るべきところで適正に使ってほしい。

そんな納税者のささやかな期待が国家が見事に打ち砕いてくれた経験として、東日本大震災の復興予算流用問題というものがあった。

復興予算の大部分が被災地とは全く関係の無いところに流用されたのである。増税した途端に、派手な流用が繰り広げられていたのだから、納税者の怒りを買ったのだ。

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震災の直後、津波により数々の家が流れてしまったこと、そしてあの原発事故……。思い出すだけでも心が締め付けられる情景はあの時、間違いなくあった。

被災地の人たちを支えようと、25年間に渡る所得税増税と10年間の住民税引き上げを受け入れた。今も、そしてこれからも増税分を私たちは毎年コツコツと支払い続けていく。

私は復興予算の流用問題について追及し、『国家のシロアリ』(小学館、2013年)という著作にもまとめている。2011年の東日本大震災から9年が経った今、改めてこの問題を振り返りたい。