名刺には、二つの役割があります。
一つは、自分という存在をアピールし、相手の記憶に刷り込むことです。
初対面で自分を印象づけなければ、二度目はありません。
そのため、名刺を活用して、自分を相手の記憶に刷り込むのは、ホストの世界でもビジネスでも同じです。
しかし、実際のところはどうでしょうか。私もイベントやセミナーに行くと、たくさんの方と名刺交換をしますが、翌日には半分以上覚えていません。
そこで、自分の写真やセールスポイントを入れたり、趣味や得意なことを列記したりする方もいますが、それだけではなく、もう一工夫ほしいところです。
名刺が文字どおり「名前を示すだけの紙」になっている三流よりはマシですが、残念ながら二流でしょう。一流には及びません。
それは、名刺に宿っているもう一つの役割を知らないからです。
名刺には「あなたが相手の役に立つ」ことを知ってもらう、という役割もあります。
一流は「自分がアピールしたいこと」と「相手のメリットになること」が重なり合う要素を名刺に入れ込んでいきます。
それが、ビジネスでもプライベートでも「次につながる」スイッチを押すのです。
役に立つ、というのはどういうことかというと、たとえば「30日で英語が話せるレッスンをおこなっています」とか「肩と首の疲れが一瞬で取れる整体師です」など、誰かのお役に立てることを書いておくことです。