頑張っても結果が出ない…「仕事のできない残念な人」が陥るNG習慣

【マンガで解説!】考え方を変えるだけ
山崎 将志 プロフィール

「忙しいから人を増やす」は何も解決しない

ゴルフ場には、キャディの割り振りやコース内のプレーの進行状況を管理する「キャディマスター」という職種があります。彼らの朝の重要な仕事に、スタートの時間調節をするオペレーション作業があって、ほとんどの客は予約して来場しますが、当日のキャンセルや遅刻が出るので、その調節をしなければなりません。そのため、朝のキャディマスター室は大忙しです。

ところが、そのゴルフ場のキャディマスター室は静かなものでした。全くドタバタした様子もなく、とてもスマートで気持ちがいい。

なぜ、ここのキャディマスター室はスムーズなオペレーションが機能しているのか。その理由が「朝食無料」というサービスの裏に隠されていたのです。社長がこう教えてくれました。

「朝食を無料にすると、遅刻するお客さまが激減するんです」

なるほど遅刻者が減れば、それだけ調整する作業が減る。キャディマスターは、1円の利益も生まない時間の組み替え作業に追われることがなくなり、本来やるべき、来場客への前向きなサービスの仕事に集中できるようになります。

客にとってもゴルフ場にとっても、どちらもWIN-WINの関係になる。それが、「朝食無料」サービスの本質だったのです。

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忙しいから人を増やす、という発想は、ゴルフ場の従業員にとってはWINかもしれないけれど、ゴルフ場の経営者にとってはWINではありません。ゴルフ場はコストが上がり、結果、客のプレー代に転嫁されます。

 

商品や作業の一つ一つに単価を設定するのは経営の基本です。この例でいえば、キャディマスターの時間当たり単価です。

しかし、それだけでは普通です。会社全体を見て、売上と利益の総面積を最大化するためにはどうすればいいか。つまり部分最適ではなく、全体最適な視点をどれだけ持っているかが「普通以上に考えられるか」どうかを左右します。