発達障害などの学習支援には、スマホ・タブレットが効果的!

ツールを活用し、学べる環境を整える
からだとこころ編集部 プロフィール

ツール活用で不登校から抜け出せた!

学習についていけないことから不登校になっていった、Aさんの例を紹介しましょう。

学習への意欲を取り戻し、"脱不登校"を果たしたAさん

Aさんは小学5年生の女の子。実は、勉強が苦手です。低学年の頃は家庭で予習・復習をしてなんとか授業に追いついていましたが、4年生くらいからだんだん授業についていけなくなりました。

国語などの苦手教科では教室にいることさえつらく、保健室で休むようになりました。最初は週に数回程度でしたが、徐々に保健室で過ごす時間が増えていきました。やがて登校自体をしぶるようになり、5年生の春からは不登校の状態になってしまいました。

お母さんはAさんを心配して、保健の先生に相談しました。先生は、Aさんのような勉強が苦手な子には、特別な支援があると言って、自宅近くにある大学の心理相談室を紹介してくれました。

Aさんとお母さんは、さっそくその大学の心理相談室に行きました。すると相談員は、読み書きの困難やその支援についてていねいに説明し、テクノロジーツールの活用をすすめてくれました。

Aさんは、すすめられたとおり、自分らしい学び方ができないか、ツールを使いためしてみました。

「このやり方なら自分でもできる!」

スマホやタブレットを使うと、勉強面で困難だったことがずいぶん軽減することに気がついたのです。勉強するにも、資料を調べることでつまづいていたのが、とても簡単に感じられるようにもなりました。

Aさんは勉強への意欲を取り戻し、やがて足が遠のいていた学校へも通うことができるようになりました。

【写真】学習への意欲を取り戻した
学習への意欲を取り戻し、不登校から脱することができた photo by gettyimages

Aさんのツールとの出会いは、小学5年生でしたが、小学生でも高学年になると学習の難易度が高くなります。必要と思われる状況で、本人も望むなら、さらに早い段階での活用も、十分に考えられます。

学べる環境を整えると、できることが増える

読み書きや会話などが苦手な子は、そのために失敗したり、注意されたりすることが多く、自信を失いがちです。

 

テクノロジーツールで学べる環境を整えられれば、学習をはじめとした各種の活動に、自分なりのやり方で、ほかの子と同じように参加できるようになり、やりたかったことが実現できるようになります。

すると、やりたいことがもっと増えて夢が広がり、さまざまな目標ができます。苦手なことがあっても、それを障害だと感じることが減り、自分の力で夢や目標に向かっていけるようになるのです。

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スマホ・タブレット活用編

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