発達障害などの学習支援には、スマホ・タブレットが効果的!

ツールを活用し、学べる環境を整える
からだとこころ編集部 プロフィール

「ゲーム機が1台増えただけ」にならないために

スマホやタブレットといったテクノロジーツールは、ゲームで遊んだり、アニメなどの動画を見て楽しむこともできます。目的を決めて使わないと、ただの遊び道具になってしまうことも十分に考えられます。

ツールの管理は大人が行い、支援機器は遊びに使う機器とはっきり分けて、「結局、ゲームばかりしていた」などとならないように、必要なアプリだけが機能するように設定します。機器の使用状況や子どもの年齢、理解度によって、使い方を設定するのもよいでしょう。

ルールを決める3つのポイント

使う目的
読み書きや会話、予定の管理など、本人が必要だと感じていることを使用目的とする
使う場所
最初は家族共有の場所で。慣れてきたら自室での使用も考慮する
使う金額
アカウントや金銭などは家族が管理。有料アプリを使いたくなったら、相談する

スマホやタブレットは多様な使い方ができます。しかし、用途を増やすと使い方にブレが生じます。ルールはしっかり決めておきましょう。

最初は勉強以外のことから

いきなり勉強などに活用しようとすると、子どもは嫌がることが多いようです。また長い間、「みんなと同じようにがんばろう」と言われて育ってきた子には、「人とは違う方法」をためすことに拒否反応を示す場合もあります。はじめは、日常生活の身近なことに使ってみて、便利であることを少しづつ伝えていくようにします。

テクノロジーツールの使い方や便利さがわかってきたら、実践的な使用に進みます。読み書きや会話が苦手な子は、たいてい宿題に苦労しているので、「宿題に使ってみたら」と提案してみるのがよいと思います。

 

テクノロジーツールを使うと宿題をするのがラクになる場合が多く、やがて自分で使い方を活用していきます。生活から宿題、そして学習全般へと必要に応じて積極的に使うようになっていきます。

一方、好きなものの写真ばかり撮っていたり、ホームページを見ていたりすると心配になりますが、直接学校の勉強と関係ないようでも、その子にとっては大切な世界の探究である場合もあります。何か夢中になっているなら、それが世界の広がるきっかけになるかもしれません。はじめは見守っていましょう。

【写真】はじめは虫の写真ばかりでもOK
  虫の写真ばかりでもOK。それがその子の夢への第一歩だから photo by gettyimages

テクノロジーツールの活用、デビューのポイント

  • ツールの管理は、家族など周囲の大人がする
  • いきなり勉強に使うのはNG。身近なことに使って便利さを実感させる
  • 勉強に使いはじめるのは、宿題の手助けに使うのがオススメ
  • 暇つぶしでゲームばかりするのは避けたいが、夢中になっている物があれば勉強と直接関係ない使い方でも見守るようにする

そうした活動の場が広がってくると、自分の特徴やテクノロジーツールを使う理由をよく理解できるようになっていきます。そして、家族や友達など周囲にも、自分の困難や対処法を説明できるようになります。

それは「人は困難を解消するためにツールなどを使う権利」を持っていることを自覚し、自らの権利を守っていくことにつながるのです。