(C)水木プロ・フジテレビ・東映アニメーション

ねずみ男の流儀~現代を生きぬく処世術とは

嗚呼、生き様が目にしみる

妖怪は日本の原風景

故水木しげる氏が生み出したキャラクター「ゲゲゲの鬼太郎」。幽霊族の末裔で、自分自身も妖怪でありながら、人間の側に立って、人ならざる者と戦う。

妖怪の寿命は人間よりはるかに長いそうですが、この鬼太郎もまた、半世紀以上に渡って長く愛されてきました。

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いえ、彼だけではありません。水木氏が創作した「鬼太郎」のキャラたちは、ほとんど「日本の原風景」といっていいほど深く受容されてきた。ある歳から上の人間ならば、誰もが一度は鬼太郎の父「目玉おやじ」の、甲高い声のモノマネをしたことがあるはずです。

ただ……、正直にいうと私は……、「鬼太郎」のキャラの中でも「ねずみ男」だけは苦手でした。

なんといっても彼はかっこ悪い。まず平気でウソをつく。金の匂いがすると「怪奇現象研究家」や「鬼太郎のマネージャー」を名乗り、しゃしゃり出てくる。しかし行動力はあるわりに視野が狭く、目先の利益しか考えないからいつも失敗ばかり。

 

読んでいる本のタイトルは「努力せずに金を儲ける方法」で、鬼太郎をあきれさせたこともあります。

子どもはヒーローに憧れるもの。子どもにとってねずみ男は、正直、あこがれる要素ゼロでした。