日本人はいつまで「毛皮」を買うのか…オシャレが隠す「残酷な現実」

世界的企業はもう大転換している
岡田 千尋 プロフィール

課題はファーだけではない

アンゴラ、ダウン、ウール、カシミヤ、モヘア、エキゾチックレザーなど、倫理的問題を抱えた素材が多数使われている。そんなこと言ったら着る服なくなるよって思うかもしれないが、あまり心配しなくて良い時代になってきている。

アンゴラ

セーターや手袋などに使われるアンゴラ。長毛種のウサギの四肢を縛り、毛を引き抜く。ウサギは鳴かない動物だが、喉を震わせ悲鳴をあげる。そしてまた毛が生えるのを待ち、また引き抜く。

あなたの髪の毛を掴まれて、一気に引き抜かれることを想像すればいい。やっと生えてきたなと思ったら、また引き抜かれるという恐怖を、想像してみれば、うさぎたちの苦悩があなたにもわかるはずだ。

アンゴラの90%が中国で作られていると言われる。しかし、フランスでも同じ状況であることがわかっており、世界中で同じような方法でアンゴラを採取している。

 

ダウン

ダウンも同様だ。約6週間おきに生きた水鳥を取り押さえ、胸の羽毛をむしり取るライブプラッキングという方法が取られる。皮膚が破れ、それを無麻酔で縫い付ける。骨折や窒息で死ぬ鳥もいる。

肉用にしてから採る方法で、ただしフォアグラ生産に使われた水鳥は使わないというのが福祉的だと言われるが、福祉的であるという認証をとった農場がライブプラッキングをしていたことが動物権利団体の調査で明らかにされ、認証の価値は危ういものになった。

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