写真提供:アニマルライツセンター

日本人はいつまで「毛皮」を買うのか…オシャレが隠す「残酷な現実」

世界的企業はもう大転換している

ファッション業界が突如サステナビリティに突き進み始めた。その一つの柱に、動物福祉=アニマルウェルフェアが含まれている。

なぜなら、これまでファッションのために動物たちがとことん苦しめられてきたからだ。そしてそのことが、消費者に受け入れられない社会に変わってきているのだ。

動物の毛皮=ファーの終焉

2019年、私たちは日本が多くの毛皮製品を輸入する中国の毛皮農場の飼育実態を実際に見る機会を得た。

高い塀の内側に並べられた無数の小さな檻。そこにぎゅうぎゅうに入れられているキツネやタヌキ。欧米でも毛皮農場は残っているがその狭さは比べ物にならない。動物たちが折り重なるように入れられている。周辺に打ち捨てられた死体が置かれ、朽ち果てつつある。

同じ動作をひたすら繰り返す常同行動を行う動物たちも多い。常同行動は正常な行動ができる環境を奪われたときにあらわれる異常行動だ。改善されなければ徐々に身体的または精神的に健康を害していく。

欧州にも毛皮農場は残っているが、多くの国で禁止され、毛皮農場は中国に移ってきた。生産場所と技術と資本を中国に移し、利益は欧州に還元されるという構造だ。

たとえば、モンスターフォックス。本来メスの狐は3.5kg程度だが、20kgまで太るように品種改変された超肥満体の狐のことだ。肥満になれば皮膚の面積が広がり、その分多くの毛皮が取れるという毛皮業者の思惑のために作られた。

モンスターフォックスは、しっかりと目が開かず、目の感染症にかかりやすい。暑さに弱く、金網の檻の上に立つには体重が重たすぎてあまり動かなくなる。脂肪のひだが顔を圧迫する。

 

ノルウェーやフィンランドで繁殖されており、福祉的問題が大きいとして批判を浴びている。このモンスターフォックスを最近は中国で見かけるようになった。

毛皮にされる動物たちは、ひどい環境の中での8ヵ月程度を耐えた後、電殺や殴打などのひどい方法で殺され、皮を剥がされる。

このような"素材"が許されるのだろうか。