新型コロナ、世界中の人々が「悪質デマ」に踊らされる構造

メディアや専門家の情報発信にも注意を
石田 健 プロフィール

3つの対策

これらの特徴を理解した上で、わたしたちはデマや誤った情報にどのように立ち向かっていけば良いのだろうか。大きく3つの対策が考えられる。

まずは、自分自身がデマを発信しないことである。TwitterやInstagramなど、個人でも気軽に情報発信できるSNSはわたしたちの生活に浸透してきたが、それに伴って真偽不明な情報を公開するハードルも下がってしまった。

ネットにおけるデマは、それに騙されないリテラシーも大事だが、最も重要なことはそれに加担しないことである。条件反射的に真偽不明な情報をRTしたり、他人への共有には慎重になる必要がある。

感染状況に合わせてデマが生まれやすいことを認識して、現状のフェーズであれば「特効薬が見つかった」や「これを食べれば効く」というデマが流れやすいことを意識して、そうした情報には特に注意深くなることが良いだろう。

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次に、情報の発信元(ソース)を確認して、複数確認(クロスチェック)することである。ある情報を目にした時、それが複数のメディアで述べられていることか、それともソース不明の憶測に過ぎないのかを確認することが大切になる。

これは「複数人が言っていれば良い」ということではなく、大手報道機関や政府機関など信頼できる団体が主張しているかを確認することが前提である。

 

特に、陰謀論や差別・偏見に関する情報は、ネットの複数人が主張しているケースは多いものの、報道機関等が取り上げていないからこそ「メディアや政府が隠している」と思い込まれやすい。また国外の情報が、誤った翻訳とともに流布しているケースもある。

こうした情報は特に注意深く接する必要があるので、大手報道機関や政府の発表がない限り、それらを信用することは避けるべきである。