横浜市が「住みたい街」3年連続1位のウラで直面する「ヤバい未来」

エリアの「勝ち組・負け組」も鮮明に
大原 みはる プロフィール

考えてみてほしい。ただでさえ「横浜」駅は、少なく数えても7沿線に属するから、この方法だと選択肢に出現しやすい上、もともと知名度も高く、選ばれやすい条件が整っている。

地図を見ながら答えているわけではないとすると、本来なら同駅を「最寄り」とは呼べないエリア(山下公園、元町、中華街、レンガ倉庫、みなとみらい、ランドマークタワーなどの観光名所)にあこがれる回答者からも、イメージだけで広く票を集めても全く不思議ではない。

山下公園(Photo by iStock)

別のランキングでは上位ではない

念のために申し添えるが、別に筆者は横浜に嫉妬しているわけではなく、このアンケート結果は少し割り引いて受け留めるべきであるといいたいだけだ。実際、SUUMOのライバルにあたる不動産情報サイトHOME’Sのランキングでは、全く対照的な結果が出ている。少し紹介してみたい。

HOME’SのランキングはSUUMOと異なり、インターネット調査の集計値ではない。同社のサイトに掲載された物件に対して利用者が検索・問合せした数をもとに、「借りて住みたい街」「買って住みたい街」の2部門に分けて算出されている。

2019年1年間のデータを集計し、今年2月に発表された2020年のランキングによると、横浜は「買って住みたい」でこそ13位だが、「借りて住みたい」ではなんと48位。とても上位とはいえないのである。

 

イメージ重視の「憧れの街」を抽出するSUUMOに比べ、HOME’Sのほうが「実際に住みたいと思う街」を抽出した、より実践的なランキングであるように感じられるのは筆者だけだろうか。

同じ「住みたい街ランキング」であっても、作成する会社によってこれだけ結果が違えば、1つのランキングを鵜呑みにして街のイメージを決めつけてしまうことが、いかに危ういかがおわかりいただけるだろう。