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世界に異変…観測史上「一番の暖冬」が意味すること

暖冬の次に来るのは…

観測史上「一番の暖冬」

2019年12月から2020年2月まで、ヨーロッパの気温は、1981年から2010年の約30年間に測定された平均気温より3.4度も高かった。これを19世紀終わりの平均気温に比べると、4度も高かった。

欧州委員会の下部機関、コペルニクス気候変動サービス(C3S、本部はロンドン)が3月にこう発表した。

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この冬は、これまで一番の暖冬とされた2015〜16年の冬よりさらに1.4度、暖かかったという。特にフィンランド南部からロシアの南西部が暖かく、フィンランドのヘルシンキ市では80年代、90年代に比べ、5度以上の気温の上昇が記録された。

スイスの氷河はこの5年間のうちに10分の1を失ったというが、この調子で解けてゆくと、21世紀末頃までにスイスの氷河の90%が消えてしまうという予測だ。

ドイツの冬を30回ほど経験した筆者もこの冬は特別に暖かいと感じた。雪はほとんど降らず、明らかに寒さが違う。

 

突風や豪雨が増え、通常であれば3月ごろから鳴きはじめる鳥たちも、あまりの暖冬で春と勘違いしたのか、今年は1月末から鳴きはじめた。

ドイツ南部の小規模のスキー場は雪がないため、スキーヤーたちは、雪がある場所を入念にチェックしてからスキー旅行の計画が必要となった。