# ハンバーガー # バーガーキング # マクドナルド

「バーガーキング」があえて王者マックと“真っ向勝負”を避けるワケ

2位だからこその戦略がある
三ツ井 創太郎 プロフィール

“力相応”の戦略こそ成功のカギ

「朝マック」「夜マック」等の時間限定メニューや季節限定メニュー等、商品開発のバリエーションとスピードもマクドナルドの大きな強みとなっています。

同社ホームページ上で過去数年分の限定商品を数えていくと毎年100アイテム以上の新商品をリリースしている事が分かります。これにより、「顧客を飽きさせない=購買頻度を高める」事に成功しています。

さらに同社の決算資料を分析していて驚かされるのは広告宣伝費です。

マクドナルドは年間79億円もの広告宣伝費を使っています。これは2019年12月決算に限った事では無く、毎年売上高の2.8%程度を広告宣伝費として使っているのです。
マクドナルドの1店舗平均年商は1.8億円ですので、単純に計算すると広告費79億円÷1店舗年商1.8億円=44店舗分の売上を広告宣伝費として投じている事になります。

圧倒的な強者であるマクドナルドは、年間5,400億円もの売上をあげる業界ナンバーワン企業として「幅広い客層」に対して「幅広いエリア」で戦う戦略を取る事ができます。したがって、バーガーキングはこの圧倒的強者に対して真っ向から勝負を仕掛けても勝ち目はありません。

バーガーキングの出店立地を分析するとその80%近くが首都圏エリアに集中しています。つまりバーガーキングは高価格のハンバーガーにお金を支払えるターゲット層が多い大都市、又は地方で一定の商圏ボリュームある地域に出店地域を絞る事で限られた経営資源(人、物、金)を効率的に投下する戦略をとっていると言えます。

 

このように自社ならではの“力相応”でニッチなマーケットを狙っていく戦略もビジネスを成功に導く上では重要な大切です。

「グルメバーガーを手軽に食べたい」という日常の中の贅沢を求める客層に支持を得ているバーガーキング。リモデルデザインコンセプトである「20/20 Prime」は国内でのハンバーガーマーケットシェア獲得の秘策となるのか、今後も同社の戦略に注目していきたい。

編集部からのお知らせ!

関連記事