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「バーガーキング」があえて王者マックと“真っ向勝負”を避けるワケ

2位だからこその戦略がある
三ツ井 創太郎 プロフィール

「ワッパー」の強みと新たな「秘策」

バーガーキングの価格帯の幅が広い理由。それは、バーガーキングの看板メニューである直火焼き100%ビーフパティと新鮮野菜をウリにした「ワッパーシリーズ」を高価格帯で展開している点と、各ハンバーガーのジュニアサイズを300円~400円価格帯で展開し、それぞれの通常サイズを+100円〜+200円で販売するという「サイズアップ戦略」をとっている事に起因しています。

こうした戦略からバーガーキングでは、ハンバーガーのボリューム感を重視する客層をターゲットにしている事が分かります。

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そしてこの「ワッパーシリーズ」こそ、バーガーキングの強みなのです。重量感のあるハンバーガーは固定のファン層から多くの支持を得ています。

さらに近年、同社では「手作り感」「立体感のあるデザイン」「明るいグラフィックアート」「大胆な色使いとアメリカンな表現」をキーワードとしたニューヨーク発のグローバル店舗デザインコンセプトである 「20/20 Prime」へのリモデルを積極的に行っており、昨年5月の22店舗の閉店もこのリモデルの一環と言えます

大量閉店から約10か月で20店舗近い出店を実現している事から、リモデルは一定の効果を得ていると考えられます。

 

では勢いに乗るバーガーキングに対して、ライバルのマクドナルドの状況はどうでしょうか。2020年12月期決算情報を確認すると、「既存店売上高前年対比+4.5%」「1店舗当たりの平均月商1,500万円(上場来最高)」「50カ月連続既存店売上前年対比増」とかなり好調である事が見て取れます。

こうした好調を支える要因が、前述の数値的マーケティング分析でも明らかになった「安さ(バリュー)」と「メニュー戦略」などです。

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