このように、1993年の初上陸から撤退や運営会社の変更などの紆余曲折を繰り返し、2017年度の決算では2億円以上の赤字を計上するなど、世界2位のブランドでありながら日本での展開においては苦悩の日々を送ってきたバーガーキング。
日本での展開がなかなか思うように進まない理由はいったい何なのでしょうか。この理由を考える上では、やはり日本一の店舗数を誇るマクドナルドの存在を無視する事はできません。
皆さんは両ブランドの違いに関して何となくイメージを持っているかと思いますが、今回はその違いを「数値的マーケティング分析」によって明らかにしていきます。
初めに、商品カテゴリーの分析を行います。まずは両ブランドのメニューカテゴリー毎の商品数を見ていきましょう。
メニューカテゴリーとは、ハンバーガーチェーンにおいては主に(1)単品ハンバーガー、(2)セットハンバーガー、(3)サイドメニュー、(4)キッズメニュー、(5)デザート、(6)ドリンク、(7)限定メニューに分類されます。なお、(7)の限定メニューは提供時間、提供エリアや季節等によって変わる為、今回の分析には入れていません。
※時間限定、店舗限定、期間限定メニュー等を除く、メニューは両社のホームページより集計
皆さんはこのグラフを見て何を気づきましたか? 全体のメニュー数はバーガーキングが74アイテム、マクドナルドが80アイテムと若干マクドナルドが多くなっていますが大きな差はありません。
一方でデザートメニューを見ると、バーガーキングが8アイテムであるのに対して、マクドナルドは15アイテムとなっています。なお、マクドナルドはこれ以外にも常時3~4アイテムの季節限定デザートメニューを展開しており、季節限定を含めたデザートアイテム数はバーガーキングの2倍以上となっています。