山陽新幹線「さくら」グリーン車の座席
# 鉄道 # 節約

「フルムーンパス」はおトクすぎる…鉄道通が“穴場”と断言するワケ

正規料金の「半額」で旅行を堪能?

「高齢者専用」は勘違い

全国のJRのグリーン車が乗り放題(例外については後述する)になる「フルムーンパス」(正式名「フルムーン夫婦グリーンパス」)というきっぷがある。歴史は古く、国鉄時代の1981(昭和56)年に発売が開始されたから、40年近く続いている老舗のパスだ。

年配の人であれば、上原謙(当時72歳)と高峰三枝子(当時63歳)演じる老夫婦が温泉に浸かっている、ちょっぴり妖艶なCMを覚えているかもしれない。「お好きなところへ、グリーン車で/第二のハネムーン、フルムーン旅行」というナレーションもテレビで流れていた。

これが、フルムーンパスやフルムーン旅行のイメージを長年作り上げてきたといっても過言ではなかろう。しかし、そのことが、逆に、フルムーンパスを高齢者のための贅沢な鉄道旅行で、庶民には縁がないものと思い込ませてきたようだ。

しかし実は、フルムーンパスは、高齢者専用でもないし、富裕層専用のパスでもなく、多くの人が利用できるおトクなきっぷなのだ。

 

というのも、フルムーンパスの利用条件は「2人の年齢の合計が88歳以上の夫婦」ということ。つまり、60歳以上のシニア限定ではなく、例えば、44歳同士のカップルでも堂々と利用できる。若いカップルは確かに無理でも、いわゆるミドル世代ならこの条件に該当する。