by CGFA

コロナ危機や自粛ムードの今、愛憎奔放なギリシャ神話を読むべきワケ

欧米文明の仮面の下は人間性丸出し

マリー・アントワネットと雑誌プレイボーイ

マリー・アントワネットといえばすぐに思い浮かぶのは、「ご飯が無ければお菓子を食べればいいじゃない」と言い放った逸話であろう。現代の皇帝になろうとしているエマニュエル・マクロン大統領やカルロス・ゴーンを批判するときにもしばしば用いられる。

実のところ、この言葉は、反王制派が創作したプロパガンダだというのが現在の定説だが、今でも事あるごとに持ち出されるのだから、このプロパガンダは大成功であったといえよう。だが、マリー・アントワネットが、慎み深い民衆を思いやる淑女であったかというと全く逆だ。

火の無いところに煙は立たないというが、彼女はルイ16世の妻でありながら、仮面舞踏会(後述のように破廉恥な会である)に足しげく通い、スウェーデン国王に仕えたフェルゼン伯爵との不倫の噂も流れた(多分事実だと思われる)。

先日、某ケーブルテレビの放送で、当時の仮面舞踏会とプレイボーイ誌発刊者のヒュー・ヘフナー氏が所有する「プレイボーイ・マンション(英語の本来の意味での『豪邸』)」で開催された仮面舞踏会をオーバーラップさせたドキュメンタリー番組を観た。

一糸まとわぬ美女軍団にボディペイントを施し、会場内で来場者を歓待するという試みは、現在の自由な性道徳の時代でも刺激的だ。約10万円の入場チケット1000人分が瞬間蒸発して、会場へ不法侵入を試みる不届き者が続出するのもわかる。

 

パリのオペラ座で開かれた仮面舞踏会の入場チケットは現在の貨幣価値で5万円ほどだったそうだ。貧しい農民は論外だが、チケットを購入可能な一般市民にも門戸が開かれていた。