清原和博、高知東生らが語る不安や恐怖…依存症界に起きた「大変化」

「花の2016年組」勢揃いの意義

2020年3月1日に、厚生労働省主催による依存症啓発イベントが、神田明神ホールにて開催された。

このイベントのトークショーの第2部では、過去に薬物問題で逮捕された、元プロ野球選手・清原和博さん、俳優・高知東生さん、元NHKうたのお兄さん・杉田あきひろさん、元NHKアナウンサー・塚本堅一さんが回復者の立場で登壇され、MCを国立精神神経医療研究センター薬物依存研究部部長の松本俊彦先生、そして私が努めさせていただいた。

現在、イベントはYouTubeで視聴できることが可能なので、見逃した方はこちらをご覧いただきたい。

「花の2016年組」揃い踏み

「花の2016年組」と言って、ピンと来る人はおそらく依存症問題に関わっている支援者か当事者・家族の立場の方であろう。

今回の登壇者、清原和博さん、高知東生さん、杉田あきひろさん、塚本堅一さんの4人は、皆さん2016年に逮捕を経験されたことから名付けられた。

「4名の方々が、一堂に会する」――これが今年のイベントの大きな目玉の一つであった。

 

実際、この4名の方が、ずらりとならんだ構図は、マスコミにとっても衝撃的であったのか、新型コロナ一色に染まっている現在でありながら、今までの啓発イベントでは考えられないくらい、多数の記事になって配信された。

この厚生労働省による啓発イベントは奇しくも4名の方々が逮捕された2016年度より始まった。

当時「アルコール健康障害対策基本法」が、依存症問題の最初の法案として成立しており、その直後にカジノ旋風が吹き荒れ、ギャンブル依存症対策が国内でクローズアップされていた。

これらの背景から国も少しずつ依存症対策に力を入れざるを得なくなり、啓発イベントが行われるようになった。