――アカデミー賞授賞式のテレビ視聴率は年々下がっていますし、受賞と興行収入は必ずしも比例しません。アカデミー賞を受賞した後にキャリアがパッとしない映画人もいますが、それでもオスカー受賞は重要なのでしょうか?

エイミー:もちろん! 勝つことは重要。そう思わない(笑)? なんといっても、授賞式で“女性の存在”を見せることが大切。その上、レースにも勝ったらさらに素晴らしいじゃないですか。

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自分が一番正しいと思うようになったら危険

――そうですね(笑)。勝つことはエイミーさんの仕事哲学なのですか?

エイミー:勝つことも好きだけれど、それよりも、自分よりも優れた人と仕事をすることを信じていますね。業界経験が長くなると、自分のやり方に頑固に固執し、他人のやり方を吟味する前から拒否するようになりがちです。でも、それじゃダメ。自分が一番正しいと思うようになったら危険なんです。今の時代はとても速いスピードで動いています。だから、どんな分野でも自分より優れた人と一緒にいるようにして、彼らの話をじっくりと聞きインスピレーションを受けながら自分が成長していく必要があります。

〔PHOTO〕iStock
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――それは、自分のメンター(指導者・助言者)をもつ、ということでしょうか?

エイミー:自分のメンターをもつと同時に、経験をつんだ後は自分がメンターになるということですね。私は本当にラッキーで、若いうちから多くのメンターに囲まれて仕事をすることができました。彼らから本当に多くのことを学び、成長してきたと思います。そして、自分のキャリアがある程度になった後は、若い才能を見つけ、自分が彼らのメンターになり、お互いに刺激しあい切磋琢磨する

そうやって一緒に成長した若い人達が経験をつんだ後、今度は彼らが自分を引っ張って行ってくれる存在になるんです。それが“人生の輪”になる。時代に取り残されない唯一の方法は、そういうお互いのメンターシップにあると思います。