恐怖の「アフリカ豚熱」が、新型コロナの陰で日本に上陸する可能性

21世紀は疫病の時代なのかもしれない
週刊現代 プロフィール

21世紀になり、人やモノの移動は爆発的に増加した。行き来が激しくなればなるほど、病気が国境を超えて広がる危険性も高くなっていく。実は、アフリカ豚熱がすでに国内に入ってきている可能性は高い。

「日本の動物検疫所の検査では、旅行者の手荷物のソーセージなど豚肉加工品から、アフリカ豚熱ウイルスの陽性反応が出た事例がここ1年半で87件あります。アフリカ豚熱ウイルスが、運よくまだ日本の豚やイノシシの口に入っていないだけだと考えたほうがいい」(前出・末吉氏)

東京五輪で日本を訪れる人が増えれば、強力なウイルスが国境を超えてくる可能性もますます高まる。豚が全滅する危機は、すぐそこまで迫っている。

10年後の日本に起きること

〈早ければ2030年には、平均気温が1.5℃上昇し、自然災害のリスクが高まる〉

一昨年、国連の「気候変動に関する政府間パネル(IPCC)」が公表した特別報告書は、世界に衝撃を与えた。

21世紀に入ってから「公害」の定義は変わった。いまや異常気象とパンデミックは、規模も被害も桁違いだ。ではこのまま何もせずに10年経ったとき、地球と日本に何が起きるのか。具体的に見ていこう。

東京大学名誉教授の山本良一氏は、IPCCの予測が的中したら「世界は『温暖化地獄』に突入する」と断言する。

「気温の上昇とともに、海水面は20cm近く上がります。そうなると、海抜が低い国の国民は住む場所を失い、かつてない規模で移住が行われます。大部分が海抜9m以下のバングラデシュやモルディブでは、2000万人以上が故郷を追われることとなります」

 

地球温暖化によって引き起こされる被害はそれだけではない。山本氏が続けて警告する。

「干ばつや降雨量の増大による洪水が、同時多発的に世界で発生します。これらは食糧不足や飢餓をもたらし、移民の大量発生と武力紛争の原因となるでしょう」