残念ながら、日本は今年も「ありえない豪雨と台風」に悩まされる

これは天災ではなく人災かもしれない
週刊現代 プロフィール

近年の異常気象では、'18年7月の西日本大豪雨を思い浮かべる人も多いだろう。11府県に「大雨特別警報」が出され、長時間の豪雨により、河川の氾濫や浸水害、土砂災害が多発した。死者数が200人を超える平成最悪の豪雨災害となった。

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実は、これについても最新の研究で、地球温暖化による影響が指摘されている。

「気象研究所によれば、西日本豪雨は地球温暖化により総雨量が約7%増えた可能性があるというのです」(前出・中村氏)ここでも問題となるのは水蒸気だ。

「地球温暖化により気温や水温が上昇すると、大気に含まれる水蒸気の量は増えます。水蒸気が多くなれば雲も発達しやすくなり、降水量も増える。同じ大気の流れが起こっても、より激しい雨が降るのです」(中村氏)

残念ながら今年も夏から秋にかけ、激しすぎる台風と豪雨はやってくる。かつては天災だった自然現象が、いまや人災として日本列島を襲う。

オーストラリア大規模火災の原因

「シドニー郊外にも煙が流れてきて、洗濯物を干すことはおろか、窓を開けられない日もありました。木が燃えた臭いと消火に使う化学薬品の臭いが混ざり、息をするのも辛かったです」(オーストラリア在住の旅行ジャーナリスト・平野美紀氏)

オーストラリアでは、昨年9月に大規模な山火事が発生し、半年間燃え続けている。死者は33人、8900棟以上が焼失し、延焼面積は日本の面積の3分の1近くだ。

 

「シドニーからキャンベラ、メルボルンへと向かう幹線道路も、火事がひどい所は封鎖されました。牧場の経営者の中には、牛や羊が丸焼けになったうえに厩舎や干し草まで失い、廃業せざるをえないと嘆く人もいるそうです」(平野氏)