日本の「超暖冬」とアフリカの「バッタ大量発生」に共通の原因があった

とんでもないことが起きているのか…?
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この記録的な暖冬で、野菜の価格にも影響が出ている。都内のスーパーではキャベツが140円、白菜が260円など育ちすぎた葉物の異常な安値が続いている。一方、夏野菜は日照不足で生育が遅れており、キュウリは1本80円、ナスは1袋250円と高騰している。

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さらに平年よりも1週間も早く花粉が飛び始めた。新型コロナウイルスの影響でマスクが品不足となるなか、花粉症患者は苦しんでいる。

冬がなかったかのような大暖冬に、専門家の間でも動揺が広がっている。

「いくら暖冬といえども、平年であれば寒い時期が必ずある。それも今年は本当にわずかな間でした」(気象予報士・森朗氏)

いったい何が起きているのか。東京大学先端科学技術研究センター気候変動科学分野教授の中村尚氏が解説する。

「日本列島上空を西から東へ流れる偏西風が大きく蛇行したことが原因だと考えられます。偏西風はその北に寒気を、南に暖気をともなっており、これが平年よりも北を流れている。

これにより北極域から南下してくる寒気がブロックされ、日本列島の広範囲が暖気に覆われる形になっています」

 

そして、この偏西風の蛇行を引き起こしているのが、前述のインド洋ダイポールモード現象なのだ。

インド洋で起きていることでなぜ日本の気候に影響が出るのか。偏西風はインド洋付近を通って日本に吹いてくるからだ。