日本の「超暖冬」とアフリカの「バッタ大量発生」に共通の原因があった

とんでもないことが起きているのか…?
週刊現代 プロフィール

「一昨年から昨年にかけて、東アフリカで洪水をともなう大雨が続いたからです。バッタは、雨季の始まりを合図に一斉に孵化します。すると、大雨で草が枯れずに残っている場所に、大量のバッタが集まってくるのです。

このような高密度状態でバッタが数世代を過ごすと、性質が変化して獰猛になる。大群を作って長距離移動をし、あらゆる植物を食い荒らすようになるのです」

一昨年から昨年にかけてアフリカで起こった大雨は、「インド洋ダイポールモード現象」という異常気象が原因だ。

「アフリカに近いインド洋西部の海面水温が通常より高くなる一方で、インド洋東部の海面水温が通常より低下する現象のことです。多くの水分が大気中に蒸発して雨雲を作り、連日大雨を降らせます」(東京大学名誉教授・山本良一氏)

この大雨も、単なる自然現象とは言い切れない。むしろ、人間が引き起こした「公害」としての側面も強いのだ。

「地球温暖化が進めば、インド洋ダイポールモード現象も強くなります。そうなれば、バッタが大量発生する頻度も増えるでしょう」(山本氏)

人類が、石油や石炭を燃やして環境に負荷をかけてきたしわ寄せが、アフリカを苦しめている。

東京に冬が来なかった理由

東京・大手町の気象庁構内には、小さな桶のような観測機器が設置されている。桶の中には水が入っており、ここに氷が張ると「初氷」と発表される。その冬、初めて張る氷のことで、冬の訪れを知らせるものだ。

しかし、今年は1月を過ぎても氷が一向に張らなかった。1919年から行っている観測史上初の異常事態だ。これまで'16年の1月13日が最も遅い記録だったが、それを大幅に更新していた。

 

結局、氷が張ったのは2月6日のこと。平年より51日も遅い初氷だった。1年で最も寒いとされる「大寒」の1月20日も、東京の最高気温は14.1℃と3月並みの暖かさだった。