突然の休校措置で、教育現場も阿鼻叫喚だったという。学期末試験がまだ終わっていない、成績がつけられない、卒業生のケアがある、低学年は受け入れないといけないなど、問題は山積だ。小学校の教員たちも、学童の手伝いをしたり、登校日を設けて資料を作ったり、卒業イベントをどのように安全にやるのかを考えたりと自治体や学校によって混乱の渦の中にいる。何しろ「答え」「前例」はないのだ。

もちろん一番大切なのは感染拡大を抑えることだが、3月の大切な1カ月を子どもに無為にすごしてほしくないと願う保護者も多いだろう。では、「型破り」と呼ばれていた人気の先生なら、子どもたちのためにいったいどうするだろう。

元公立小学校の教師で、現在「探究学舎」の講師を務める森田太郎さんは、以前連載記事でも紹介したとおり、宿題をやらなかった子どもたちが自ら劇的にやるようになる、そんな子どもとのかかわりを大切にしていた。子どもの興味の種をまき、能動的に学ぶような授業を行っている探究学舎のような授業を、公立小学校で自らやっていたのだ。ちなみに、探究学舎では平日3月2日から3月20日まで毎日オリジナルの授業をオンラインで無料配信しているが、3月5日には森田さんも南極点に初めて立ったアムンセンとスコットを題材にライブ配信で授業を行っていた。

3月5日に行ったらライブのオンライン授業。現在も探究学舎のYoutubeチャンネルで見ることができる

もし、森田さんが今でも公立小学校の先生なら、きっと子どもたちを楽しませるための仕組みを考えていたに違いない。そこで、「タロー先生がいまも公立小学校に今もいたら、この時期何をしますか?」を聞いてみた。

今こそ校庭開放を実施してほしい

「ぼくがいまも公立小学校の教員だったら、なにより子どもたちの遊びの場を確保したいですね。家でただ悶々としているほどもったいないことはありません。生活で家の中に閉じこもっていて、親が帰ってくるまで一人で過ごす子だっていると思います。ですから「午前中だけでも校庭を解放しませんか」と投げかけたいです。できれば3時間くらいほしいけど、せめて1時間半。密室で1日中ゲームをしていたら、新型コロナにはならなくてもストレスで体調が悪くなってしまいますから」

例えば3月3日、都内のとある公園では、いつもよりぎゅうぎゅう詰めの大賑わいだった。いくら密室でないとはいえ、むしろ通常より濃厚接触では? という距離だ。それにサッカーや野球をやりたいような子どもたちはなかなかできる場所がない。確かにそれぞれの学校の校庭が時間限定でも解放されれば、外で遊べる場所が増え、室内での濃厚接触の機会も減少するだろう。相撲やレスリングはやめておきましょうと話して、年齢別で使用時間を変えるなどし、1日数時間限定で校庭を使うことができれば理想的ではないだろうか。

実際、三鷹市の公立小学校では、3月9日から13日までの間、低学年と高学年とに分け、時間を限って体調が悪くない子どもたちに向けた校庭開放を実施すると発表したという。豊島区など自治体によって同様の場所もある。しかし多くは休校とともに校内施設は使用できない学校がほとんどだ。