「あなたのお家、高値で売れます」の甘言にダマされた60代男性の末路

信じた自分がバカでした…
週刊現代 プロフィール

家を売らせてナンボの商売

妻と相談したうえで、チラシの発行元である不動産仲介業者に売却の相談をした。

「業者からは快活な口調で『相場は3500万円ですが、その物件を欲しいというお客様がいるので、すぐに4000万円で売却できますよ』と言われました」

そう聞いて安心した康本さんは、4000万円が手に入る前提で老後の計画を練り始めた。ところが、1ヵ月を過ぎても業者からは「成約」の連絡がない。おかしいなと思って電話をかけてみると、

「残念ながら、欲しいと言っていたお客様は、すでに他の物件を買ってしまったようです」とあっさりとした言葉が返ってきた。

すでに自宅を売る気でいた康本さんが「なんとか売れないのか」と問いかけると、「価格を相場程度まで下げれば買い手は見つかるかもしれません」と一言あるのみ。

こんなやり取りを繰り返すうちに、仲介業者から「(相場より安い)3300万円でなら買うという人が見つかった」との連絡があった。

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康本さんは「最初に聞いていたことと話が違うじゃないですか」と抵抗したが、業者は「このまま待ち続ければ、もっと価格が下がるかもしれませんよ。それでもいいんですか」と悪びれる様子もない。

 

マンションに住み替えることを前提に老後の人生設計を考えていた康本さんは、結局3300万円で自宅を手放すことになった。500万円得するはずが、200万円の大損をしてしまった康本さん。