ダイヤモンド・プリンセス号(本文の写真、クレジットのないものはすべて山根一眞撮影)

クルーズ船のコロナウイルスは欧州から? 遺伝子解析で「正体」判明

ここまで分かったコロナウイルスの真実
ノンフィクション作家・山根一眞氏が、呼吸器ウイルス感染症の大御所を直撃する大好評緊急企画。沖縄にて最新データをもとにあぶり出した、新型コロナウイルスの意外すぎる姿とは──。(本文中の写真:山根一眞)

呼吸器感染ウイルスの大御所、根路銘(ねろめ)国昭さんにインタビューしたコロナウイルスに関する2つの記事が大きな反響を呼んでいる。

 ◆コロナ「感染拡大のおそれはとても小さい」大御所がパニックを叱る! 
 ◆コロナウイルス感染拡大は「3月までに終結」と大御所が断言する理由 

そこで、あらためて沖縄県名護市に根路銘さんを訪ね、2日間にわたりインタビューを、そして意見交換を行ってきた。

 

折しも、安倍総理大臣が専門家による検討をせず独断で3月2日から全国の学校の臨時休校を指示、大きな社会的な混乱を引き起こしたが、沖縄入りはその翌日だった。根路銘さんは、この異常事態をどう見ているのだろうか。

那覇市から高速道路で約1時間半で名護市に着く。このルートは沖縄県の最大の観光スポットで沖縄にとって欠かせぬ経済資源でもある美ら海水族館への道でもあるが、この施設も政府の意向を受けて3月2日から臨時休館中だった。

羽田から那覇への飛行機もガラ空きだった。沖縄県の観光の経済波及効果はおよそ2兆円で雇用誘発効果も大きいため、政府の対応によるダメージははかりしれない。

生物資源研究所根路銘さんが創立した生物資源研究所。根路銘さんは「世界一小さなウイルス研究所だが、世界唯一のウイルス実験装置もある」と胸をはる

名護市郊外にある生物資源研究所のエントランスには、アヒルとニワトリのケージがある。私の姿を見た2羽のアヒルが「グァーグァー」とけたたましい鳴き声をあげ続けたのには驚いた。その大きな鳴き声で私の来訪を知り迎えてくれた根路銘さんはこう言った。

アヒル名護市の生物資源研究所の入り口のケージ。アヒルの鳴き声の凄まじさに驚いた

「アヒルもニワトリも研究用ではなくうちの門番だな。僕はああいう鳥がとっても好きなのでね」

十数年前、ここの近くのまだ仮設施設だった同研究所を訪ねた時も、敷地内にニワトリのケージがあったことを思い出した。生物に対するそんな眼差しを持つ根路銘さんは、同じような眼差しでインフルエンザ、そしてコロナのウイルスを見ているように思えた。

世界が「脅しに負けてしまった」

山根 先の2回の記事で、根路銘さんは、コロナウイルスは窓を開放して風で「鬼は外!」と外へ追い出せばいいとおっしゃいましたが、あれから3週間も過ぎた今ごろになって、専門家たちがしきりに「窓を開けろ」「風で追い出せ」と発言しはじめたのには驚いています。根路銘先生の助言を知ったとしても、遅すぎませんか?

美しい姿のクルーズ船ダイヤモンド・プリンセス号だが、長期間にわたりクルーズ客が閉じ込められた船内は、増殖を目的とするコロナウイルスにとって格好の培養空間となってしまったのか?

根路銘 「鬼は外!」はコロナウイルス追放の大事な手です。もっと早くそういう注意喚起をするべきだったんですよ。もちろん、今からでも大事な予防策ではありますが。

ダイヤモンド・プリンセス号の海側の客室にはマンションの住宅のようなベランダがあり、サンデッキも置かれている。寒さは厳しいが「扉を開け放つように」という助言が伝わっていれば、船内感染者を少しは減らす効果があったのではないか

山根 新型コロナウイルスの感染拡大が始まっておよそ3ヶ月ですが、その後の推移をどう見ていますか?

根路銘 コロナウイルスは、子孫を増やすために、増殖するために、試しにヒトの中に入ってみた。しかしヒトの中は居心地が悪かったので、「これでは増殖は無理だな」と思いはじめていますよ。

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の世界での感染者数は9万3000人、死亡者は約3000人(WHOデータ、3月4日)。日本での感染者はおよそ300人、死亡者は6人です。

新型コロナウイルス(2019-nCoV)が病毒性が強いインフルエンザウイルスのようなものであれば、すでに世界で数百万人が感染し、数十万人が亡くなっているはずです。

意外かもしれませんが、この新型コロナウイルスの感染力、病毒性は、たとえば1918年から世界的な大流行をしたインフルエンザ、スペイン風邪(推定死者5000万人以上)と比べればとても小さいんです。

それはなぜなのか。

新型コロナウイルスがヒトに無駄な戦争を仕掛けたものの失敗したことが明らかだからです。コロナは今月末になればなりをひそめると私はみています。

一方、先にお話ししましたが、昨年12月から今年にかけて、アメリカではインフルエンザウイルスで1万2000人が亡くなっています。日本でも毎年、イフルエンザが引き金となって亡くなる方がおよそ1万人です。しかしそれには関心を抱かず、蚤のような小さな存在のコロナウイルスを、国とマスコミがゴジラのような怪物に仕立てているとしか思えません。

世界は、コロナウイルスの脅しに負けてしまったんです。

報じられていない系統図

生物資源研究所の「所長室・遺伝子設計室」で根路銘さんは、研究者仲間や弟子の研究者たちから、続々と届く今回のコロナウイルスに関する情報を繰っている。新型コロナウイルスが勢力を拡げている世界を、あたかも宇宙から拡大鏡で覗いているかのようだった。

そして「これをご覧なさい」と、数ページからなるレポートを見せてくれた。

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