新型コロナ“休校騒ぎ”でわかる…結局、子育ては母親だけの責任?

転勤族のママたちが語ること
前田 正子 プロフィール

転勤族のママたちが語ること

筆者は、転勤族のママたちの話を聞く機会があった。

どのママも人事異動の季節になるとドキドキするという。辞令が出れば数週間以内に新しい赴任先の家を探し、荷造りをし、やっと仲良くなった子どもの友達や自分の友人とも別れ、また新しい場所でゼロから人間関係を作らなくてはならない。

いつ次の転勤があるかも分からず、自分の人生のプランも立てられない。

「パパは職場があって、そこに新しい同僚がいるけど、私と子どもには何もない。どこの公園に行けばいいのか、どうすれば新しい知り合いができるのか四苦八苦」「子どもも幼稚園時代は大丈夫かと思ったが、嫌がるようになって。子どもにストレスがかかっているのが分かって胸が痛いし、年度途中の入園では母親に友人もできにくい」「小学校入学時の転勤で、大丈夫だと考えていたが、すでに同じ幼稚園や保育園出身者でグループができててなかなか大変だった」というママもいた。

〔PHOTO〕iStock

幼稚園教諭と保育士の資格があるママは、働くのが大好きだ。夫の両親も応援してくれて仕事を続けていたが、夫の転勤でそれをあきらめたという。

今では子どもを幼稚園に連れて行く度に先生方の姿をみて、「どうして自分はあそこにいないのだろう」と考える。

それこそ希望すればすぐにでも働けるが、「クラスを担当して子どもたちと仲良くなる。なのに夫に転勤辞令が出れば数週間でお別れ、なんて無責任なことできるわけない。園にも迷惑をかける」。

しかも彼女の納得がいかないのは、夫の会社は女性がとても働きやすいことで有名な会社で、女性社員は転勤をせずに落ち着いて子育てしながら働いていることだという。その分、男性社員が身軽だと思われ、転勤させられているのではないか、と疑っているのだ。

 

「でもその男性社員には仕事をしたいという妻がいるの。なぜ男性社員の妻には配慮がないの?」と嘆いていた。

このママは筆者が話を聞いた後、その年の秋には転勤に帯同して、また知らぬ土地へ越していった。