15歳息子の「親権争い」、夫が妻から「養育費」まで取った凄いテク

親権争いの「泥沼化」を回避した
露木 幸彦 プロフィール

養育費の新しい算定表

さて、ここで「養育費」はどうなるのでしょうか。

「できるだけ長く、息子と一緒に過ごしたいので、仕事はさっさと切り上げるようにしています。仕事は最低限のことしかしていませんよ」

悠馬さんがそう言うように、息子さんが産まれて以降、残業をしたことはなく、必ず定時で退社していました。所属する部署がどんなに忙しくてもです。

〔photo〕iStock

決して残業がない部署ではないのに上司から命じられても断り続けた結果ですが、完全に出世コースから外れており、いわゆる窓際族です。齢43で平社員。役職に付いておらず、給料の増加はわずかな定期昇給だけで、年収は500万円です。

いままで妻は生活費として毎月5万円を悠馬さんに渡していました。もし離婚し、別居し、そして5万円が完全に止まると死活問題です。一方、妻はパチンコメーカーの営業として働いており、社内の女性社員のなかでは責任ある仕事を任されていて、500万円の年収を稼いでいました。

ところで昨年12月23日、最高裁判所が新しい養育費の算定表を発表しました。

 

これは離婚した夫婦のうち、非親権者が親権者に対して支払う養育費の相場を計算することができる方法です。

以前の算定表では毎月3万円が妥当な金額でしたが、新しい算定表では毎月4万円。なので妻からもらう金額は毎月1万円の減少でとどまるので辛うじて父子の生活は成り立ちます。