15歳息子の「親権争い」、夫が妻から「養育費」まで取った凄いテク

親権争いの「泥沼化」を回避した
露木 幸彦 プロフィール

妻を決意させた言葉

しかし、妻は悠馬さんのそんな主張に対して、「隼馬はそんなことを望んでいないわ。あなたが押し付けようとしているだけでしょ」と反論してきたのです。

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さらに、妻は「本当に自己中なんだから!あんたがいろいろやったのは隼馬がこのままじゃ手に負えないからでしょ?ただでさえ持て余しているのに。隼馬じゃなくて自分のためだって認めなさいよ!」と畳みかけてきたのです。

「今まで隼馬を見捨てずに寄り添い、最大限の努力をしてきたじゃないか。これからも同じだよ」

悠馬さんはそう言い返したそうです。実際、悠馬さんと息子さんが仲良しなのはいまに始まったことではなく、ここ数年、息子さんは妻を明らかに嫌っており、最近では嫌悪感や不信感を隠そうとせず、無視か喧嘩のどちらかでした。

夫と子が完全に結託している状況で、今の家に妻の居場所はなく、妻からすれば悠馬さんが息子さんに自分の悪口を吹き込んでいるのではないかと気にするほど疑心暗鬼の状況でした。

 

言い合いは続き、らちがあかないと思っていた矢先、しかし妻が「決意」したといいます。なんと、親権についてはもうあきらめたと言い出したのです。

独身の気ままで誰の指図も受けない独身の状態に戻りたいと思ったのか、真相は結局よくわかりませんでした。しかし、それ以来親権については口を挟まなくなったので、悠馬さんは親権を勝ち取ることができたのです。