稲葉監督はこうして欲しい…GG佐藤が侍ジャパンに贈る「失敗の教訓」

ラグビー日本代表の「秘策」が学びに?
二宮 清純 プロフィール

北京の失敗を繰り返さないために

アイルランド戦では南アフリカ出身のピーター・ラブスカフニ選手がキャプテンマークをつけました。このように複数のリーダーがいたからこそ、しなやかな組織体ができ上がったと言えるかもしれません。

と、そんな話を、過日、北京五輪代表のG.G.佐藤(本名・佐藤隆彦)さんにしたところ、「我が意を得たり」という表情で、次のような答えが返ってきました。

北京の日本代表は星野仙一監督のトップダウン体制でした。振り返れば投手、内野手、外野手のポジションごとにリーダーがいてもよかったかもしれませんね

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G.G.佐藤さんは準決勝、3位決定戦で計3つの失策を記録し、メダルなしに終わった大会の“A級戦犯”のように言われました。

しかし、G.G.佐藤さんにも気の毒な面はありました。本職はライトで、プロでレフトを守った経験は、ほとんどなかったのです。

再びG.G.佐藤さんです。

北京では僕の他、青木宣親、稲葉篤紀、森野将彦と4人の外野手がいました。レフトが僕、センター稲葉、ライト青木という布陣でしたが、仮に稲葉さんが外野のリーダーだったら、僕は稲葉さんに“レフトの守備は不安なのでセンターでいかせてもらえませんか?”と相談できたかもしれない。星野監督や田淵幸一コーチ、山本浩二コーチは大物過ぎて、とてもそんなことは言えませんでした

 

稲葉監督はG.G.佐藤さんの法大の6年先輩にあたります。「監督にそういう提案をしたらどうですか?」と水を向けると、「メンタルコーチなら引き受けられます、と売り込みましょうか?」と言って笑っていました。北京の失敗から学ぶことはたくさんありそうです。