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稲葉監督はこうして欲しい…GG佐藤が侍ジャパンに贈る「失敗の教訓」

ラグビー日本代表の「秘策」が学びに?

「経験不足」をどう乗り越えるか

さる2月11日、虚血性心不全により84歳で世を去った野村克也さんは、東京オリンピックで金メダルを目指す侍ジャパンの指揮官・稲葉篤紀さんの手腕について「期待していない。経験が足りない」と否定的でした。

もっとも、これはヤクルト時代の“愛弟子”への言葉による愛のムチ。それは稲葉監督もわかっていたようで、訃報に接した際には、「野村監督にいい報告ができるようにやっていきたい」と語っていました。

 

もちろん、監督としての「経験不足」は稲葉監督自身、百も承知、二百も合点です。強力なリーダーシップでチームを引っ張るのではなく、兄貴分的な立場で選手に接し、スタッフ全員で金メダルを目指す、と語っていました。

話は横道にそれますが、昨秋のラグビーW杯日本大会で史上初のベスト8進出を果たしたジャパンにはキャプテンのリーチ・マイケル選手以外にも複数のリーダーがいました。

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攻撃のリーダーがSO田村優選手、WTB松島幸太朗選手。守備のリーダーがPR稲垣啓太選手、CTBラファエレ・ティモシー選手、FLピーター・ラブスカフニ選手、CTB中村亮土選手。ブレイクダウンがリーチ選手とNo.8姫野和樹選手といった具合に、細かく役割が決まっていました。

以下はラグビー協会理事の中竹竜二さんから聞いた話です。

今回のチームにはリーダーが8人いたんです。31人のスコッドの中で8人のリーダーをつくったことがジェイミー(・ジョセフHC)の一番の功績だったんじゃないでしょうか。2戦目のアイルランド戦でジェイミーはリーチをキャプテンから外し、スタメンにも使わなかった。しかし、他の選手はリーチに気を使うことなく普通にプレーしていましたよね。試合前、ジェイミーは”最後の20分、一番辛い時に本当のリーダーにいて欲しいからオマエを控えに回すんだ“と言ったそうです。予定より早くはなりましたが、シナリオ通りの展開になりましたね