# 鉄道

なぜ「新幹線のトビラ」はこんなに狭いのか…?その納得の理由

実は「広いトビラ」もあるんです
古谷 あつみ プロフィール

「両開き」にできないワケ

また、新幹線の「車内の気圧」を保つためにも開口部分を狭くする必要があります。トンネルに入った時に耳が「キーン」としたことはないでしょうか? 新幹線に限らず、列車内はトンネル通過時に大きな気圧変化が起こります。

例えば、東海道・山陽新幹線では、気圧を一定に保つため「気密構造」と呼ばれる技術が採用されています。

Photo by GettyImages

そして、扉にも気圧を一定に保つ工夫がなされています。扉をドア本体ごと車体に押し付け、気密を保つような構造になっているからです。

新幹線が停車してしばらくすると、「プシュー」と音がして扉が開きますよね。これは、扉のストッパーが内側に一度引っ込んでから開くからなのです。

 

もしこれが、通勤列車のような両開きの扉だったらどうなるのか。どうしても隙間ができて気密性が落ちるため、トンネル通過時や対向車とのすれ違いの際に大きな気圧の変化が起こってしまいます。

新幹線や飛行機での移動に、疲労が伴うのは気圧の変化が影響しているともいわれます。新幹線車内の気圧を一定に保つことは、快適性を高めることに繋がるため、さまざまな工夫がなされているのです。