# 離婚

年収500万円の「働く妻」が、夫とわが子と「別れる」と決めたワケ

3組に1組が別れる大離婚時代
露木 幸彦 プロフィール

離婚の「前」と「後」

妻は「誰が産んでやったと思っているのよ」と大声を張り上げ、家を飛び出すことも……。行き先は実家や友人宅、ネット喫茶など様々ですが、数日が経過して、ほとぼりが冷めると何食わぬ顔で戻ってくるというのです。

だからこそ悠馬さんは息子さんのことを妻に任せられず、みずから子育てを買って出ていたそうです。

〔photo〕iStock

しかも、息子さんは約束を忘れがちな性格なそうです。学校を早退して、病院で待ち合わせをしたのに、息子さんはそのことを忘れ、何も言わずに自宅へ帰ってくることもあったとか。悠馬さんはそんな息子さんを責めず、また病院の予約を取り直して、息子さんが約束を守れるまで粘り強く接してきたのです。

そこで悠馬さんは妻に対して「僕より育児をやらなかった朱里(妻の名前)が『できる』って言ったって信用できないよ」と投げかけたのです。実際、見てきたように、妻がこれまで悠馬さんがやっていた子育ての分を引き受けるより、悠馬さんが妻の分を引き受けるほうが現実的でしょう。

さらに悠馬さんは妻に対して、「お前が引き取ったら、この家から出て行くんだろ。今まで住み慣れた家、通い慣れた学校、仲良くなった先生や友達を奪うつもりなのか」と諭したというのです。

 

確かに悠馬さんが親権を持った場合、このまま今の家に住み続けることができるので、これまで使い慣れた部屋、通い慣れた学校、打ち解けた先生や友達……何も変わることはありません。離婚の前と後で環境を変えないことこそが息子さんのことを第一に考えた結果でしょう。