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政治とは別モノ。韓国文化は日本の若者の「必修科目」になりつつある

流行の先端はあっちだから

新型コロナウイルスの猛威でやや下火にはなっているものの、ここ数年、日本と韓国の対立は「過去最悪」ともいわれる。しかしそんな中でも、多くの若者は韓国のアイドルや音楽、ファッション、食などのカルチャーに親しんでいる。

「そんなに韓国文化が浸透している実感がない」という大人の読者も多いかもしれない。今回、首都圏の大学生に集まってもらい、ずばり「韓国のこと、どう思う?」と聞いてみた。はたして返ってきた答えは……?

(構成・淵上周平)

日本のアイドルとは全然違う

原田:今日は韓国について、学生の皆さんの話を聞かせてもらいます。直近では韓国映画の『パラサイト』がアカデミー作品賞を獲得し、日本でもヒットしました。4月には韓国で総選挙が行われる予定ですが、日韓関係が思わしくない中、韓国政治が変わるのかどうかも日本としては気になります。

いろいろ課題や対立がある中でも、若者たちは韓国に対して、大人にはない新鮮な視点を持っているんじゃないかと思います。まず、韓国のイメージから聞いていこうかな。

しおり(立教大学4年):わたしは韓国の音楽が好きで、よく聴いています。TWICE、BLACKPINKとか、見た目がかっこいいのに惹かれて。

BLACKPINK(Photo by gettyimages)

原田:日本のアイドル、たとえばAKB48なんかとはどう違うの? 

しおり:日本のアイドルには「かっこよさ」の要素がないので、憧れないんです。歌詞も恋愛ネタばっかりだし、メイクも「かわいい」に寄せてる感じがする。でも韓国のアイドルは、「周りがどう言おうと、私はこうありつづける」みたいな意志の強さを唄っているのが新鮮でした。

ファッションも、日本のアイドルは柔らかくてふわふわした感じが多いですけど、韓国にはモード系とかキレイめが多いですよね。K-POPのグループは、日本だとアイドル枠だと思われてるけど、韓国では「アーティスト」という扱いで、個性も幅広いんですよ。最近はかなりマニアックな韓国アーティストの曲も聴くようになりました。

 

原田:それはどんなふうに情報収集しているの?

しおり:最近は韓国のラップとかシティポップが好きなんですが、そういう音楽の情報はK-POPみたいにマスメディアにはないので、韓国の音楽に詳しい人のTwitterで「次に来る人」を知ったり、YouTubeのおすすめ動画からたどったり……あとは友だちからhyukoh(ヒョゴ、シティポップバンド)とかOOHYO(ウヒョ、シンガーソングライター)ちゃんとかを教えてもらったりしました。