ある日突然“地獄”に…小4女児虐待死事件「加害者家族の後悔」

加害者と被害者の間で
阿部 恭子 プロフィール

「心愛ちゃん次、いつ来るの?」

幼い息子の言葉に真由さんは胸が痛んだ。

「心愛ちゃんは、お空に行ってしまって、もう戻って来ないんだよ……」

〔PHOTO〕iStock

子どもたちには、心愛さんが亡くなった事実は伝えている。それでも、子どもたちの間で心愛さんの話題が尽きることはない。

真由さんの子どもたちは、兄の勇一郎氏にもよく懐いていた。しばらく顔を見せない叔父のことも気にかけている。子どもたちは、心愛さんとの思い出がたくさんある。

生涯、心愛さんを忘れることはないだろう。事実を知る時が来れば、子どもたちが受けるショックは計り知れない。心理的な問題にとどまらず、結婚や就職にあたって、事件が子どもたちの可能性を奪うことにならないか、不安は募るばかりだ。

 

事件後、大人だけではなく一緒にいる子どもたちも緊張を強いられる生活を送ってきた。転居による環境の変化や混乱する大人たちの不安を肌で感じているはずである。

言語化が難しいため大人はSOSに気が付きにくいが、心理的支援が必要な状況にある。日本においては、これまで後回しにされてきた問題であるが、「加害者家族の子どもたち」は、第二の被害者なのだ。