ある日突然“地獄”に…小4女児虐待死事件「加害者家族の後悔」

加害者と被害者の間で
阿部 恭子 プロフィール

週刊誌の記者が乗る車に追いかけられ、警察署に逃げ込むこともあった。

警察からは、重大事件の容疑者の家族は保護できないと言われ、話だけでも聞いてもらえるところはないかとインターネットで情報を探し、加害者家族支援の窓口に辿り着いたのである。

病院に通うこともできず、食料品を買いに行くことさえできない。一家は、転居を余儀なくされ、平穏な生活は地獄に変わった。

幸い、真由さんを支えてくれる人は少なくなかったが、事件の影響で周囲を騒がせてしまい、多大な迷惑をかけてしまっていると思うと、どこに行っても肩身が狭く、人前に出ることが辛かった。

それでも、子どものためにも生活をしていかなければならず、自宅に閉じこもっているわけにはいかなかった。兄の家族にはできる限り協力してきたにもかかわらず、こんな結末を迎えるとは、あまりに理不尽だと感じた。

 

隠れた被害者

「ママに抱きしめてもらったことがない……」

心愛さんは寂しそうな顔でそう話していた。真由さんは、心愛さんをぎゅっと抱きしめると、心愛さんはいつも嬉しそうに微笑んだ。真由さんは、心愛さんにとって安心して甘えることができる存在だった。

真由さんの子どもたちも、心愛さんと一緒にお風呂に入ったり一緒の布団で眠ったりと、まるで実の兄弟のように仲が良かった。