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新型コロナ対応、日本と海外の「決定的な差」

フィンランドと比べてみると…

「休校にする必要はない」

3月1日、ヘルシンキ大学教育学部付属小学校6年生の3クラスと4年生の1クラスが封鎖され、合計130人が2週間の自宅静養を指示された。

始まりは、一人の6年生の子どもである。その子には軽い風邪のような症状があったが、学校に行き、その後スポーツクラブでサッカーをした。フィンランドの学校に部活はなく、市などのスポーツクラブに行って練習する。その子が、コロナウイルスに感染していることが判明した。接触があったのは、学校とサッカーチームで合計130人である。

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その子は、6年生の3クラスと4年生の1クラス、4つのクラス全ての子どもと接触したわけではないが、誰と接触があったかを特定することは難しい。大事をとって4つのクラスが閉鎖された。しかし、それ以外のクラスへの感染はなく、学校を休校にする必要はないと医師が判断した。

自宅静養になった130人には、小学校の先生やサッカーのコーチなど大人も含まれている。フィンランドの学校で、1クラスの人数は20〜25人と少ないので、4つのクラスプラスアルファであっても、人数はそれほど多くならない。

自宅静養中の子どもの親兄弟が、感染を広げる危険はないので外出は自由だいう。しかし、静養中の子どもに咳や熱などの症状が現れたら注意が必要で、医療センターなどに行く必要がある。

家にいる子どもには、学校がインターネットによる教育を提供する。フィンランドの学校では1990年代からICT化が進んでいるので、こうした場合も対応に混乱がない。

 

また、感染病法によって、16歳以下の子どもがいる親には、病気の子どもが元気そうに見えても仕事に行かず一緒に家にいる権利があり、必要な場合は収入の補償が得られる。フィンランドでは在宅勤務も多い。仕事に行かなかったために収入が減ったり、なくなったりする心配はあまりない。

感染病法は、必要な場合には学校閉鎖ができることも規定している。